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タブ作成ソフト パワー・タブ・エディター(PTE)入門 於:2005年12月18日 NUA例会 by Meg |
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■パワー・タブ・エディター(PTE)とは
★良い点
- 比較的簡単な操作で市販のタブ譜と変わらないクオリティーのタブ譜を作ることができる。
- 作ったタブ譜を自動演奏することができる。
- 音源のない市販のタブ譜を打ち込めば、どのように弾いているのか確認できる。
- 伴奏を打ち込んでおけば練習時のカラオケとしても利用できる。
- MIDI音源からタブ譜にすることができる(PTBから作ったMIDI音源をタブ譜に変換しても、もとのタブ譜どおりにはならないようですが…)
- タブ譜のサンプルがHP上に豊富にある。
- 海外のソフトですが、日本語化パッチがあるので、操作部分は日本語で表示可能。ただしヘルプは日本語化されません。
- 最高に良い点は、これだけのことができるのにソフトが無料でダウンロードできること。
★悪い点
- Windows版しかない(Macでは使用不可)
- 楽譜のタイトルを譜面の中央位置に置くことができない。
- ソフトが日本語に対応していないので、日本語のタイトルや歌詞を入れることはできない。
■ソフトのダウンロード方法
- 本体ソフト http://www.power-tab.net/
- 日本語化パッチソフト http://www005.upp.so-net.ne.jp/mick-guitars/top.html
本体ソフトはダウンロードしたらダブルクリックして解凍し、「Setup.exe」を実行すれば インストールできます。 日本語化パッチソフトも同様にダウンロードして解凍し、「PowerTabEditor1_7_J.exe」の実行で本体を日本語化できます。日本語化パッチソフトは本体ソフトと同じ場所に置かないと機能しないので注意!
- ■PTE関連サイト
※[ 1 ]・ [ 2 ] の作業は以下の方法により省略できます。
■入力方法(基本編)
- PTEの入力のほとんどは、タブ譜の位置から画面上のボタンと数字キーを使って行います。
五線譜からの入力はできません。- 初めのうちは作業に手間取ることがあると思いますのでこまめに保存することをお薦めします。
作業のやり直しは「編集」という項目の中の「Undo」ボタンでもできますが…
- 曲のキーを入力
- 拍子を入力
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- テンポを入力
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- 音符を入力(数字を先に入力して、あとで音符の種類を変えたほうがラクです)
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- 小節線の入力
- 「ギターイン」記号の入力(これを入れないと音が出ません)
- 新しい段を追加する(楽譜の一段分をこのソフトではセクションと呼んでいます)
- コードの入力
- 繰り返し記号の入力
D.C.(曲の頭まで戻りそこから演奏−D.C.の記号をつけるだけでOK)
D.S.(セーニョマークまで戻りそこから演奏−D.S.の記号をつけた後、戻りたい位置にセーニョマークをつける)
Coda(コーダマークのまで飛んでそこから演奏−To Codaの記号をつけて、飛びたい位置にコーダマークをつける)
Fine(これで曲はおしまいという意味)
これら4つを組み合わせることもできます。たとえば
D.C. al Codaは曲の頭まで戻ったあと次に適用されるのはCoda記号という意味、
D.S. al Fineはセーニョマークまで戻ったあとFineまで行ったら終わりという意味です。
- 音の大きさの入力
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- リハーサル記号の入力
IntroとかVerseなどの記述をいれず、単に記号のみを入れる場合は「記述」の欄にカーソルを合わせ、スペースキーを一回押してください。そうしないと入力できません
- タイトルの入力
「表示」→「ファイル情報」から入力。
印刷プレビュー画面では中央にタイトルが出ますが、印刷すると右よりになってしまいます。
タイトルを中央にする場合は、ツールバー「テキスト」で入力し楽譜上に配置。
- 自動整形(音符の位置をきれいに直してくれます)
・譜面全体 = 「ツール」→「自動整形」
・一段のみ = 「セクション」→「自動整形」
- スコアチェック(正しくタブ譜が作れているかどうかチェックしてくれます)
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■入力方法(応用編)
- 伴奏をつける
(リズムスラッシュ入力→コードダイヤグラムリストの設定→ギターイン記号をつける)
- アンサンブル用にパート別のタブ譜をつくる
(セクション→パートを追加→音符の入力→ギターイン記号をつける)
- 歌詞の入力
(テキスト→挿入→文字の入力) ※日本語は入力できません
- 完成したタブ譜の音だけを別に保存する
(ファイル→出力→MIDIファイル)※携帯の着信メロディーとして使っている方もいました。
- 完成したタブ譜を画像として出力する
(セクション→ビットマップに出力)
※下記のようにワード等で作った原稿やHPなどに貼り付けることができます
- 数字だけの簡易スコアに変換する(ファイル→出力→ASC II ファイル)
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- ■最後に
- ここでは、ウクレレのタブ譜を作るのに最低必要な操作を説明しました。この他にもスライドやベンドといったギターの特殊奏法を表すのに使うボタン等々あるのですが、私自身ギターの奏法に詳しくないことから今回は割愛させていただきました。
短い時間で説明したので、すぐにはわからないかもしれません。まずはともかく、ご自分でいろいろいじってみることをお薦めします。勉強になる方法としては、完成しているタブ譜を分解してみることです。タブ譜のところにカーソルを合わせると、そこを入力するために使われたボタンの色が変わります。そこから入力の仕方を解析してゆくのです。
最近のパソコンはめったなことがない限り壊れませんので、パソコンが苦手な方も気楽にいろいろ遊んでみてください。ただし、保存をこまめにすることだけは忘れずに。
(*「表示」→「設定」→「全般設定」→「自動保存」 任意の設定時間で自動保存。)
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